本当にダンスが上手い人とはどんな人なのかを考える

みなさん、こんにちは!
contrailです。

突然ですが、世の中にはたくさんの上手いダンサーがいます。”プロダンサー”と呼ばれる人たち以外にも、趣味で踊り続けているけれどプロレベルのスキルがあるダンサーも本当にたくさんいます。

男の子
あれだけ上手に踊れて羨ましい……。

女の子
私もあれくらい体全体を大きく使って踊りたい!

上手に踊るダンサーを見たとき、多くの人が思わず発してしまうセリフですよね。

しかし、本当にダンスが上手い人とは「体がきちんと使えている人」なのでしょうか。たしかにプロとして活躍しているダンサーは、全員が体をきちんと使えています。ですが、本当にそれだけで多くの人を惹きつけられているのでしょうか……?

今回は、「本当にダンスが上手い人とはどんな人なのか」を、私の個人的な意見を交えながら考察していきます。

contrail
私の個人的な考えを交えて考察しているので、あくまで参考程度にご覧いただけたら幸いです!

ダンスが上手い人とは


世間一般で考えられる「ダンスが上手い人」とは、主に以下のような特徴に当てはまる人です。

ダンスが上手い人の特徴

  • 運動能力が高い
  • 体の隅々まで意識できている
  • リズム感が良い
  • メリハリがある踊り方ができる

これがすべて揃っているダンサーは、レッスン内で踊っていても抜群に目を引く存在です。舞台で踊ればかなり目立つ存在になることは間違いありません。

そして、プロで活躍するダンサーはほぼ全員が上記の特徴に当てはまっていると言っても過言ではありません。だからこそ舞台上で目立ち、踊ることを仕事にできるのです。

男の子
やっぱりプロってすごい!

なんとなく薄いダンサー?

上記の特徴に当てはまりつつも、「上手いんだけど、なんとなく存在が薄い」ように感じるダンサーって、みなさんのダンススタジオにはいませんか? 個人的に、どこのスタジオにも1人くらいはいるんじゃないかなと思っています。

体が効くのに、なんというか……すごいけど……ファンになってしまうというレベルではないかな……という子。

contrail
失礼な表現ですみません……。

私自身はとてもこういう子に覚えがあります。
それはなぜか。私自身がそんな子だったからです!笑

いろんな人に言われたことがあります。先生からも同年代のダンサーからも。

先生
体は上手く使えてるんだけどなぁ……。

同年代ダンサー
contrailって上手いけどさ、なんかなぁ、あれだよね。

あれとは。

ちょうどダンスを始めてから4年くらい経った時期で、体もだいぶ動くようになってきていました。しかし、大きな壁にぶち当たっていたのです。

contrail
そこからたくさん考えて、私とプロダンサーでは以下のような違いがあると結論づけました。

「そんな子」とプロダンサーの違い

では、私のような「そんな子」とプロで活躍するダンサーは一体何が違うのか。個人的な考えですが、以下のような違いがあるのではないかと考えています。

プロダンサーとの違い

  • 表現力の差
  • 自分の魅せ方を知っているか
  • 集中力の差

本当は、もっと大きな違いがあるのかもしれません。しかし、当時の私に足りなかったのはこの3つでした。

表現力の差

ダンサーにとっての大きな試練。それは表現力を身につけること。笑

当時の私は、まずは自分とプロダンサーである先生とでは何が違うのかを把握するために、レッスンで振付を踊るときは必ず先生の横を陣取って踊っていました。きっとレッスン内の古株生徒さんたちには疎まれていたに違いありません。

当時のcontrail
友達に撮ってもらった動画で先生と自分を見比べて……え、なんだこれ!!!

私は驚愕しました。たしかに、周りで踊ってる人たちに比べても体は動けている。でも、自分の踊りを見ても何も感じなかったのです。

一方で、先生の踊りを見るとまるで曲の歌詞を体全体で歌っているかのような踊り

そこで私は「自分は表現力がないんだ」ということに気づきました。

正直、表現力の差はこれまでの経験の差が顕著に現れると思っています。若くてもいろいろな経験をしている子は、表現力が突出していることが多いです。

しかし、曲の世界に入り込めれば誰でも表現力を爆発させることができるのです。この話は、後の「集中力の差」にもつながります。

自分の魅せ方を知っているか

自分の魅せ方。たとえば、ポージングのちょっとした手の位置や首の角度、そして踊っているときのちょっとした仕草などですね。

当時の私は、自分の魅せ方を知っているようで実は知りませんでした。なんとなーくでしか魅せ方を確認していなかったのです。

当時のcontrail
魅せ方よりも、どれだけ上手に踊れるかっしょ!

とても甘かったのです。

魅せ方も、鏡をちょろっと確認して「まぁ、こんなもんか」という程度。しかし、本当に自分の魅せ方が体に染み付くまでは何度でも鏡をしっかり確認するべきなんですよね。

ジャズダンスでいえば、特にシアタージャズをやるときは本当に何度も何度も体を確認しなければいけませんね。そう、1万回ダメでヘトヘトになっても、1万1回目は何か変わるかもしれないのです……(出典:DREAMS COME TRUE「何度でも」)。

冗談はさておき。自分が良く見える角度、ポージングなどが体に染み付いてくれさえすれば、あとはどんなときでも自分を最大限魅力的に魅せられるのです!

contrail
魅せ方が体に染み付くまでは、自分との戦いといえますね。

集中力の差

みなさん、踊るときに集中力は保てていますか?私はまったくダメでした。

当時のcontrail
よし、ちゃんと踊るぞ。でも上手く踊れてるかな。変に見えてないかな。ちゃんと踊れてるかな。よし、ここはもっと力を込めて……云々かんぬん

雑念が入りすぎです。まったく集中できていませんね。

当時の私は「どれだけ周りから上手いと思われるか」だけを気にして踊っていました。根本から踊り方を間違っていましたね……。

ダンスは、コンテストやバトルなど一部を除いては上手さを競うものではありません。

踊りというものは、元々は豊作を願ったり神様に感謝したりするために踊られていたものです。遥か昔の人類は、嬉しいときにも自然と踊り出していたりしたそうですよ。まさに踊りは日常生活の一部といえますね。

それなのに、当時の私は「上手いと思われたい」という不純な気持ちでいっぱいでした。

集中できていたら、自然と曲にも入り込めるのです。集中するというのは”曲の世界に入り込む”ことでもあるといえます。

つまり、集中力が保てていたら自然と表現力も身についてくるのです。

踊るときは瞬時にスイッチを入れ替えて集中力を高められるか、これがプロダンサーとの違いだと私は感じました。

本当の意味の「上手い」とは


ここまでのことを踏まえて、本当の意味でダンスが上手い人とは「体がしっかり動くことはもちろん、心と体をリンクさせて自分だけの踊りができる人」だと私は考えています。

自分の内面、心というのは人によってまったく異なるものです。これまでの経験、育ってきた環境、そういったもので大きく違いがあります。

だからこそ、世界に一つしかない自分の心と体をリンクさせることができれば、自分だけの唯一無二の魅力的な踊りができるのです!

contrail
魅力的な踊りをするプロダンサーは、個々でそれぞれ魅力がまったくことなるため甲乙付け難いですよね。その人だけの味を出せているからこその魅力だといえます。

自分の魅力を最大限に引き出して、自分にしかできないオリジナリティあふれる踊りができれば「ダンスの上手い下手」なんて関係なくなります

私が実際に見た「唯一無二の魅力的な踊り」の話

少し話が脱線してしまうかもしれませんが、私が実際に「自分らしい踊りができればダンスの上手い下手なんて関係ないんだな」と感じたときのエピソードを紹介します。

当時の私はダンスを専攻して学べる学校に通っていました。「プロダンサーになる!」と一念発起して通い始めた学校です。
そこでは1年に一度、1年間を通しての成果発表のような授業がありました。中規模の劇場を貸し切って、学生たちが公演を催すのです。

そのときは学生たちが演出をしたり作品作りをするのではなく、すべて先生たちが行って、先生たちが振り付けた作品を踊るという公演でした。

その日は、1つ上の先輩たちの公演の日。私は客席で観劇していました。順調に公演は進み、ついにラストのジャズ作品に差し掛かりました。

当時のcontrail
どんな作品なのかなぁ。振付とか構成が気になるなぁ。

振り付けをしたのは私が大好きな先生だったので、当時の私は先輩たちの踊りよりも振付や構成自体に興味津々。なんて性格が悪いのでしょう。
当時1つ上の先輩たちはストリートダンスが上手い人が多く、正直ジャズはちょっと……というのが周りの評価でした。なので、私自身もそのときは先輩たちのジャズ作品で感動するとは微塵も思っていなかったのです。すみません。

そして、ついにジャズ作品が始まりました。使用されていた曲は、ドリカム(先ほども出ましたね!)のバラード調のミディアム・ナンバー。

……私は思わず涙を流してしまいました。

先輩たちから発せられる熱意、仲間同士の信頼感、お客さんに思いを届けるという気持ち、そして曲と踊りが一体になった踊り。
本当に感動して鳥肌が止まらず、曲が終わるまでまるでそれまでとは別の世界にいるかのような感覚に陥っていました。

正直、ジャズダンスのレベルとしては低かったです。しかし、そんなことがまったく関係なくなるレベルの表現力と曲・ダンサー同士の一体感。

私は、未だにあれを超える作品、踊りを見たことがありません。どれだけ有名なプロダンサーやダンスカンパニーであっても。

余談ですが、その作品が数年後にプロダンサーたちだけで踊られたことがあるのですが、1mmも感動できませんでした。笑

「心と体をリンクさせる、そして作品と一体になる」……これは、プロダンサーであっても簡単にできることではないといえます。もちろん、ペーペーの私はまだまだ修行中です。

「人に感動を与えられるダンサー」になろう


「心と体をリンクさせて自分だけの踊りができる人」、それが私にとって本当にダンスが上手い人だと思っています。

このような人は、自然と人に感動を与えられる踊りができます。心の底から感動したジャズ作品を見た当時の私のように、多くの人の記憶に残っていくでしょう。

当時の先輩たちのジャズ作品のように、心と体がリンクした踊りが毎回できる人、それが本当にダンスが上手い人ではないでしょうか。そして、それこそが真のプロだと思います。

私も、当時の先輩たちのようなパフォーマンスが毎回できるように日々尽力しています。まだまだですが! これからも修行の日々は続きそうです。

雑記カテゴリーらしく、とりとめのない記事になってしまいましたね。笑
今回の記事が、現在ダンスのことで悩んでいる誰かのヒントになれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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