ジャズダンスとは?特徴や種類を簡単に徹底解説!

みなさん、こんにちは!
contrailです。

これまでの記事ではダンス全般に関する情報を発信してきましたが、今回はようやくジャズダンスに関する情報を取り上げようと思います!

HIPHOPやLOCK、HOUSEなど、世界にはさまざまなジャンルのダンスが存在しますが、そのなかでも特に歴史が深いのがジャズダンスです。特にショービジネスの世界で踊られることが多く、世界中の人々を虜にしているジャンルといえます。

世界中で人気のジャズダンスですが、一口にジャズダンスといってもさまざまなスタイルがあることをご存知でしょうか?

そこで、本記事ではジャズダンスの特徴や種類を詳しく解説します! これからジャズダンスを始めてみたいという方は、ぜひ参考にしてくださいね。

ジャズダンスとは?


ジャズダンスは、20世紀初頭にアメリカで誕生したダンスです。これまでにアメリカの文化・人種の多様性や音楽の影響を受けながら、現在のスタイルが形作られてきました。

その誕生の背景も深く、アフリカから無理やりアメリカに連れてこられた黒人奴隷たちが、ジャズミュージックに合わせて踊り始めたものがジャズダンスの起源です。実は、ジャズダンスの誕生にはこのような悲しい歴史が関わっていたのです。

ジャズダンスの歴史については、こちらの記事で詳しく解説しています。

ジャズダンスの誕生後、革新的なジャズミュージックやジャズダンスのスタイルが生まれ、世界中に広がっていくことになります。

カタチに縛られず自由に踊れるジャンル

ジャズダンスの大きな特徴は、「自由に自分自身の表現ができること」といえます。

ジャズダンスが誕生した頃は、まだジャズミュージック以外で踊る文化はありませんでした。しかし、現代ではさまざまな楽曲でジャズダンスが踊られています。

ジャズダンスはどのような楽曲にも対応できるため、喜怒哀楽をすべて表現できます。このように一つのジャンルで豊かな感情表現ができることが、ジャズダンスが人気たる所以なのかもしれませんね。

ジャズダンスの種類

柔らかいバレエみたいなスタイルとHIPHOPみたいなスタイルがあるけど、全部同じジャズダンスなの?

ジャズダンスを始めようと思ったときに、このような疑問を抱いた方も多いのではないでしょうか。

実は、ジャズダンスは自由であるがゆえにその定義は非常に曖昧です。時代によってもジャズダンスのスタイルは大きく変化するので、常に進化を続けているジャンルであるといえます。

ジャズダンスはバレエの要素が基礎となっていますが、HIPHOPのノリやリズムを混ぜ合わせたジャズダンスも存在します。定義は曖昧ではありますが、ジャズダンスは主に以下のようにジャンル分けされています。

ジャズダンスのスタイル一覧

  • JAZZ DANCE(ジャズダンス)
  • THEATER JAZZ(シアタージャズ)
  • JAZZ FUNK(ジャズファンク)
  • JAZZ HIPHOP(ジャズヒップホップ)
  • HIPHOP JAZZ(ヒップホップジャズ)
  • FREESTYLE JAZZ(フリースタイルジャズ)
  • JAZZ HEEL(ジャズヒール)

スタイルごとにさらにジャンル分けできますが、ダンススタジオなどでクラスが開講されているスタイルでまとめてみました。

ここからは、それぞれのスタイルの特徴を解説します! Youtubeにアップされている各スタイルの動画も紹介するので、そちらもイメージの参考としてご覧ください。

ただし、スタイルはダンサーによって異なるので、実際にレッスンに行く際はそのインストラクターがどのようなスタイルで踊っているのかを確認しましょう!

※以下で紹介するYoutubeの動画は、ガイドラインに沿って引用しています。

JAZZ DANCE(ジャズダンス)


現在の「JAZZ DANCE(ジャズダンス)」は、バレエの要素が基礎となり柔らかく滑らかに踊って表現するスタイルで、リリカルな楽曲を使用して踊られることが多いです。

ストリートダンスの要素はほとんどありませんが、繊細な表現をするために指先や足先など、体全体に意識を研ぎ澄ませる必要があります。そのため、バレエのようにプリエやダンジュなどで体のコンディションを整えて、しっかりと体づくりを行わなければいけません。

私がダンス動画で紹介しているスタイルも、「JAZZ DANCE(ジャズダンス)」に分類されます。

THEATER JAZZ(シアタージャズ)


「THEATER JAZZ(シアタージャズ)」は、主にショービジネスの現場で踊られているジャンルです。ブロードウェイや、日本でも劇団四季や宝塚歌劇団などで踊られています。また、ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどのテーマパークでも踊られていますね。

ミュージカルなどの大舞台で踊っても見栄えするように、空間を意識した振付や踊り方が特徴的です。時にはハットやステッキなどの小道具を使って世界観を表現することも。

ミュージカルやテーマパークのステージなど、大舞台で活躍したい方は習得しておきたいスタイルの一つです!

JAZZ FUNK(ジャズファンク)


「JAZZ FUNK(ジャズファンク)」は、滑らかでありながらキレのある振付が特徴的なスタイルです。

トリッキーな振付が登場することが多く、ダンサーの個性が表れやすいスタイルといえます。個性全開で踊りたい方は、「JAZZ FUNK(ジャズファンク)」で自分らしさを開放しましょう!

インストラクターによってスタイルがまったく異なるので、ぜひお気に入りのインストラクターを見つけてみてくださいね。

JAZZ HIPHOP(ジャズヒップホップ)


「JAZZ HIPHOP(ジャズヒップホップ)」は、ジャズダンスのスタイルをベースにHIPHOPのストリート要素も組み合わせたスタイルです。

しなやかさがありながら、HIPHOPのダウンやアップの要素が融合されているので、かっこよくジャズダンスを踊りたい方におすすめです。インストラクターによって、ジャズのしなやかな要素が強かったり、ストリート要素が強かったりなど違いがあります。

アーティストで「JAZZ HIPHOP(ジャズヒップホップ)」のスタイルを取り入れている人も多く、BOAさんや2018年に引退された安室奈美恵さんなどが素晴らしいパフォーマンスで絶大な人気を誇っています。

HIPHOP JAZZ(ヒップホップジャズ)


「HIPHOP JAZZ(ヒップホップジャズ)」は、「JAZZ HIPHOP(ジャズヒップホップ)」よりもHIPHOP要素が強くなったスタイルです。

あくまでもHIPHOPがベースになるので、力強くしっかり止める動きが多くなります。ストリートダンスからジャズダンスを始めたい方は、慣れた動きが多い「HIPHOP JAZZ(ヒップホップジャズ)」から始めてみるのもよいかもしれませんね。

FREESTYLE JAZZ(フリースタイルジャズ)


「FREESTYLE JAZZ(フリースタイルジャズ)」は、その名の通りフリースタイルで踊るジャンルです。

スタイルの定義がないため、どのようなスタイルにするかは振付をするダンサー次第。流れてくる音楽を感じて自由に踊ることもあるので、「型にとらわれずに踊りたい!」という方におすすめのスタイルです。

JAZZ HEEL(ジャズヒール)


「JAZZ HEEL(ジャズヒール)」は、ヒールを履いて踊る女性らしいスタイルです。

服装も体のラインを意識したものを着用することが多く、女性らしく踊りたい方におすすめのジャンルです。ヒールを履いて踊るため体幹が必要ですが、踊り続けることで自然と体も鍛えられていきます。

「JAZZ HEEL(ジャズヒール)」は、踊り方だけではなく歩き方や立ち振る舞いなど、雰囲気づくりも大切なスタイルです。

表現力と豊かな感受性を磨こう!


ジャズダンスは、カタチにとわられず自由に喜怒哀楽を表現できるジャンルです。ジャズダンスを踊るうえでは、ダンサーの表現力や感受性がとても重要な要素になります。

「曲を聴いて何を感じるか」
「どのようなことを表現したいと感じるか」

曲を聴いて、これらのことが自然と浮かんでくるような豊かな感受性があるかないかで、ダンサーの踊りは大きく変わります。そして、そこで感じたことはジャズダンスを踊るうえでとても大切な表現力にもつながります

そのため、まずは感受性を磨くことから始めてみましょう!

感受性の磨き方

感受性を磨くって、一体どうやって……。

いくら頑張っても感受性も表現力も上がらない。

このようにお悩みの方、どうぞご安心ください。感受性を磨くとは、何を頑張って成し遂げるようなことではありません。

たとえば、「好きな音楽を聴く」「好きな本を読む」「絵画を見る」「朝焼けや夕焼けを見る」といったことを始めてみてください。ほかにも、普段何気なく見ている街中の景色を意識的に見てみてください。

そして、それらを通して「自分が何を感じているか」ということに注目してみてください。

ただ注目するだけで大丈夫です。「何かを発見しないといけない」というものでもありません。

これだけで、感受性や感性は育っていきます。自分のなかでさまざまな感情を育てることができたら、踊るときはその感情の引き出しを開けるだけで豊かな感情表現ができるようになります

ジャズダンスを踊るうえで大切なこと


ジャズダンスを踊るうえで最も大切なことは、豊かな感受性、感性と表現力を身につけることです。

レッスンを通して身体の使い方が上手くなっても、感受性と表現力がなければ人に伝わるダンスは踊れません。しかし、感受性や感性は簡単なことで育てていけます。

感受性が豊かになれば、表現力も自然と身につきそれが自分の踊りに味として表れます

ジャズダンスをもっと楽しむために! 初心者の方は、より一層ジャズダンスを踊る楽しみを知るために!
ぜひ、先ほどご紹介した方法で感受性を育ててあげてください。もっと素敵なジャズダンスライフが送れますよ!

ジャズダンスは奥が深く、何年踊り続けても次々と発見があるダンスです。

ぜひ、ジャズダンスを通して人生をより豊かに! みなさんが素敵なダンサーライフを過ごせますように。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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