みなさん、こんにちは!
contrailです。
突然ですが、ダンサーはどのように仕事を得ているのかご存知でしょうか。ほとんどがフリーランスであるダンサーは、自分の力で仕事を得ていく必要があります。
「プロダンサーになることを決めたけど、どうやって仕事を得たらいいんだろう」
「やっぱり人脈とかコネが大事なの?」
「ちゃんと仕事を得ていけるのか不安……」
これからプロのダンサーをめざす方は、このようなお悩みが尽きないのではないでしょうか。
そこで、本記事ではダンサーが仕事を得る方法を紹介します! なお、ダンサーといっても仕事内容は多岐にわたるので、今回は舞台出演の仕事を得る方法をメインに取り扱います。
インストラクターなど、ほかの仕事に関してはまた別の記事で紹介します! 舞台出演をめざしている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
舞台出演の仕事を得る3つの方法
「〇〇の舞台に立ちたい!」
「〇〇さんのバックダンサーをやりたい」
ダンサーにとって、大きな舞台で踊るのは最大の夢ではないでしょうか。ましてや憧れの舞台があれば、その舞台に立てたときの喜びは計り知れませんよね。
では、憧れの舞台に立つためにはどうしたらいいのでしょうか。ダンサーが舞台出演の仕事を得るには、主に以下の3つの方法があります。
舞台出演の仕事を得る3つの方法
- オーディション
- 人脈
- 抜擢(ばってき)
ここからは、それぞれの方法について詳しく解説します!
オーディション
オーディションは、一般の方にも広く知られている方法です。最近では、ダンサーのオーディション情報を掲載したサイトも多く、ダンサーがオーディション情報を得られる機会も増えてきました。
しかし、有名なアーティストのバックダンサーオーディションやグランドミュージカルのオーディションなどは、基本的には非公開で行われます。特に、有名なアーティストのバックダンサーは限られたごく一部のダンサーにしか情報が回らないことが多いです。そのため、情報が回ってくるように人脈作りをする必要があります。この人脈作りについては、次の章で詳しく解説します。
グランドミュージカルの場合は、俳優たちが所属する事務所にしか回らないオーディションがたくさんあります。そのため、フリーで活動するダンサーには情報が回ってこないことも……。
しかし、フリーであっても制作会社との繋がりがあればオーディション情報が回ってくることが多いです。フリーで活動する方は、特に一度お世話になった制作会社の担当者との関係作りが大切になってきます。
それでは、オーディションはどのような流れで行われるのでしょうか。舞台のジャンルを問わず、オーディションは基本的に以下の流れで行われます。
- 書類審査
- 実技審査(ダンス審査・歌唱審査・演技審査など)
- 審査結果発表
ミュージカルのオーディションを受ける場合は、実技審査で歌唱や演技のスキルを審査されることが多いです。バックダンサーであれば、振付を正確に踊るスキル、そしてフリーでどれくらい踊れるのかを審査される場合がほとんどです。
また、書類審査で適正なスキルがないと判断された場合は、実技審査に進む前に落とされることがあります。
大小問わずすべてのオーディションを含めると、毎日何かしらのオーディションが行われていると言っても過言ではありません。アーティストのライブやミュージカルなど、ほとんどの舞台はオーディションでダンサーを選抜しており、今現在舞台に出演しているダンサーのほとんどがオーディションを経て舞台に立っていることになります。
オーディションを受ける前は誰しもが多少なりとも緊張するものですが、憧れのダンサーもオーディションを経験して舞台に立っているのだと思うとやる気が湧いてきますね!
人脈
知り合いのダンサーからの紹介で舞台出演が決まる、というケースが多いです。これは小規模の舞台だけではなく、有名なアーティストのライブやグランドミュージカルなどにも当てはまります。むしろ、大規模な舞台であればあるほど人脈で出演者が決まっていくというケースが多いです。
実際に、私もとある有名なアーティストのライブにダンサーとして参加させていただいたときは、知り合いのダンサーからの紹介でした。まさかこれほど大きな仕事に携われるとは思っていなかったので、まるで夢のようだと思ったことを今でも覚えています。
このように、「コネ」というと印象が悪いですが、人脈作りはダンサーにとってとても大切です。ダンサーだけではなく、すべての職業の人に当てはまることですね。
人脈はいつ仕事に繋がるかわからないので、できるだけ多くのダンサーと知り合いになっておくことをおすすめします! たとえば、レッスンを受けるだけでもいろんなダンサーと出会えますよね。仕事で現場に入ったときも、さまざまなプロダンサーと知り合うことができます。
しかし、なかには人と関わるのが苦手という方もいらっしゃると思います。私も人見知りな部分があり人付き合いがあまり得意ではないので、お気持ちはよくわかります。
そんなときは、必要最低限の挨拶だけは絶対に欠かさないようにしましょう! レッスンが終わったら先生に挨拶をする、仕事でお世話になった人がいたらお別れのときにはお礼を伝える、年上の人に食事をご馳走になったら帰宅後に改めてお礼の連絡をする、などなど……。
たしかに「めんどくさい!」のひとことで片付けられてしまうようなことばかりですが、きちんと挨拶をしてくれたりお礼を伝えてくれる人のことは、意外とずっと覚えているものです。このような些細なことが仕事に繋がることもあるので、細かいことですが心がけていきましょう!
もちろん、気持ちがこもっていない言葉はダメですよ?笑
抜擢(ばってき)
抜擢と聞くと、俳優が主役に抜擢されるところをイメージしますね。ダンサーでも同じように、舞台でソリストとして抜擢されることもあります。
大きな舞台で1人で踊る……とても責任が伴う仕事ですが、ダンサーにとっては夢のような仕事ですよね。想像するだけでもワクワクします。
抜擢されるのは、すでに演出家や振付師と知り合いであるケースが多いように感じます。つまり、抜擢も人脈が大切になるといえます。
しかし、並外れた才能を持っていたりすると、実力だけで抜擢してもらえることもあります。むしろ、このタイプの方が多いかもしれませんね。最近ではSNSを通じて自分の踊りを発信できるので、誰かの目にとまって抜擢してもらえるケースが多いでしょう。
また、コンテストで優秀な成績を残したり印象的な踊りができた場合は、それを見に来ていた人から声がかかって仕事に繋がるケースもあります。
オーディションや人脈など関係なく、自分の実力だけで大舞台に立ちたい方は、スキルをどんどん磨いて自分だけのダンスを追求して、SNSなどで発信していきましょう! コンテストなど、大勢のお客さんが見に来ているイベントもおすすめです。
周りのダンサーと良好な関係を築くことが大切
どの職業でも同じことが言えますが、周りの仲間たちと良好な関係を築いていくことが大切です。これは仕事を得るためだけではなく、良い舞台をお客さんに届けることにも繋がります。
基本的に、ダンサーが出演する舞台というのは複数のダンサーが出演します。そして、ライブであれば主催のアーティストが、ミュージカルであれば舞台俳優たちがというように、ダンサー以外のキャストも出演する公演も多々あります。
そんなときに、何らかの原因で周りの人たちとあまり良好な関係を築けなかったら、その雰囲気が演目にも表れてきます。つまり、カンパニーの雰囲気というのはお客さんにも案外伝わるものです。踊りというのは自分の内面をすべてさらけ出すようなものなので、意外と観ている人にはわかるそうです。私自身は雰囲気が悪そうな(すみません)カンパニーの公演は観たことがないのですが、いろんな方からそんな話を聞いたことがあります。
一方で、雰囲気が良いと演目にもそれが表れるということです!
お客さんに最高の舞台を届けるためには、パフォーマンス以外に内面の部分も大切になってきます。
そして、周りのダンサーたちと良好な関係が築けると次の仕事も回ってきやすいです!
もしあなたが仕事を依頼する立場になったとき、
「態度が悪いけど普通に踊れるダンサーA」
「すごく良い子でしっかりしているけど、Aには少しだけ実力が劣るダンサーB」
がいたら、どちらに仕事を任せたいと思うでしょうか。……きっと、ほとんどの人がダンサーBを選んだはずです。
やはり人と人とのお付き合いになるので、実力よりも人柄が重視されることもあります。オーディションなどでは人柄はわかりづらいので、実力重視ではありますが……。
雰囲気が良い人というのは、たとえ実力が少しだけ足りないような場面でも仕事を任されやすいです。人付き合いは難しいですが、無理はせず自分らしく過ごしましょう!
自分を磨いて夢の舞台に出演しよう!
ダンサーが舞台出演の仕事を得るための方法をおさらいしましょう。
舞台出演の仕事を得る3つの方法
- オーディション
- 人脈
- 抜擢(ばってき)
このなかでは、オーディションが一番メジャーな方法であるといえます。しかし、同じくらい人脈も大切になってきます。
もちろん、人脈があっても実力がなければ仕事に繋がらないことが多いでしょう。そして、オーディションに合格する、抜擢をしてもらうためにもまずはプロで通用するだけの実力が必要です。
世の中にはジャンルを問わず舞台出演をめざすダンサーは本当にたくさんいるので、何千人、何万人がライバルといえます。そのなかで勝ち残っていくためには、実力と人脈が必要です。
人脈と聞くとあまり良い印象を抱かれないとは思いますが、要は社会人としての基本的なマナーがあれば人脈は自然と広がります! 気張らず、まずはプロとして通用するだけの実力を磨いておきましょう。
みなさんが夢の舞台に出演される日を、私も心待ちにしています!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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