みなさん、こんにちは!
contrailです。
これからプロのダンサーをめざす方、そしてプロのダンサーをめざしているお子さんの親御さんなどが特に気になる問題。それは「ダンサーの収入源って何なの?」ということ。
「ちゃんと仕事はあるの?」
「ダンスだけで生活できるようになるの?」
「ダンサーに将来性はあるの?」
日本ではダンサーという職業はあまり一般的ではないため、どんな仕事をしているのかはあまり想像がつきませんよね。そして、ダンスの仕事だけで生活できるのかもとても気になるポイントだと思います。
そこで、今回はダンサーの主な仕事内容やそれぞれの報酬額の目安を紹介します! ダンサーの収入源が気になる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ダンサーの主な仕事内容と報酬額の目安
世の中にはたくさんのダンサーがいますが、それぞれがどんな仕事をしているのかご存知でしょうか? 実は、ダンサーの仕事内容は意外と多岐にわたります!
ですが、普段ダンサーと関わりがない方からすると、ダンサーがどんな仕事をしているかなんて想像がつきませんよね。ましてやそれでお金が稼げるなんて信じられないかもしれません。
実際に私自身も一般企業に就職している方たちからよくこんな言葉をかけられたりします。
……涙。
ですが、このような心配をされるのは仕方がないことだと思います。ダンサーではなくても、フリーランスは不安定な立場だといわれていますからね。
しかし、ダンサーは仕事がまったくないということはありません!
いろんな仕事があり、それぞれの分野でいろんなダンサーが活躍しているのです。
ダンサーの仕事には、主に以下のようなものがあります。
ダンサーの主な仕事内容
- インストラクター
- 舞台出演
- 振付師
- 審査員
- 舞台の企画・演出
- CM出演
- 映画・ドラマ出演 など
ほかにも、私が知らないような仕事をされている方もたくさんいらっしゃると思います。
それでは、それぞれの仕事内容や報酬額の目安を詳しく見ていきましょう!
インストラクター
ダンスを始めようと思った際に、まずはダンススタジオで先生からダンスを習いますよね。その時にレッスンをしているのがインストラクターです! インストラクターは、ダンサーにとってはメジャーな仕事であるといえます。
実はインストラクターといっても、教える場所はさまざまです。
インストラクターが活躍する場所
- ダンススタジオ
- 専門学校
- 大学
- 小学校
- 中学校
- 高校
- 特別支援学校
- 地域のスポーツクラブ など
多くの人が知っているのはダンススタジオでの仕事かもしれませんが、最近では学校でダンスを教える機会も増えています。小・中学校や高校の体育の授業でダンスを取り入れる学校も増えてきているため、ダンサーが先生として派遣されています。
私も中学校や高校でダンスの授業をしたことがあるのですが、この年代の子たちは思春期真っ盛りですよね。
なかにはこんなふうに踊るのを嫌がる子もいて、授業中に苦労したことがありました。思春期真っ只中の子どもたちから好かれるような学校の先生たちってすごいですよね。
そして、プロのダンサーをめざす子たちが通うような専門学校や大学でも、プロのダンサーが指導しています。専門学校や大学ではある程度の経歴や指導歴が必要なので、業界内で有名なダンサーたちが学生たちに教えていることが多いです。
さて、気になるインストラクターの報酬額の目安は一覧で紹介します!
インストラクターの報酬額の目安
- ダンススタジオ:生徒1人につき数百円〜数千円
- 専門学校:1コマあたり数千円〜数万円
- 大学:1コマあたり数千円〜数万円
- 小学校:1コマあたり数千円〜数万円
- 中学校:1コマあたり数千円〜数万円
- 高校:1コマあたり数千円〜数万円
- 特別支援学校:1コマあたり数千円〜数万円
- 地域のスポーツクラブ:生徒1人につき数百円〜数千円
だいぶざっくりとした金額ではありますが、だいたいは以上が目安です!
たとえばダンススタジオであれば、人気インストラクターになれば生徒の人数が増えるため、1クラスだけでも数万円稼ぐことができます。専門学校や大学では1コマあたりの報酬額が高いことが多いので、それなりの収入があります。特に大学であれば年俸制のところが多いので、急に授業がなくなっても報酬が減ることはありません。
しかし、ダンススタジオなどで教えるインストラクターは、レッスンがなくなれば収入もゼロになります。新型コロナが流行りだした直後にダンススタジオが突如休業することになり、地獄を見たインストラクターも多いはず……。
学校などで教えられると、安定して稼げるといえますね。ダンススタジオであれば、人気インストラクターになれば高収入も望めますがレッスンがなくなったときのリスクも考える必要があります。
日本で活躍するほとんどのダンサーは、インストラクターの仕事で収入を得ていると言っても過言ではありません。
舞台出演
舞台出演をメインに活動しているダンサーも多いですね。「プロのダンサーになりたい!」と思う方は、ほとんどが舞台に出演したいと考えるのではないでしょうか。
ダンサーが出演する舞台といってもさまざまです。主な舞台としては、以下のようなものがあげられます。
ダンサーが出演する舞台
- ダンス公演
- お芝居の舞台
- ミュージカル
- コンサート など
このなかでも認知度が高いのは、ミュージカルに出演するダンサーではないでしょうか。現在もさまざまなダンサーがミュージカルで活躍していますね。
舞台出演の気になる報酬額についてですが、基本的には1ステージごとに報酬額が決められています。舞台を主催する団体や制作会社によっても異なりますが、基本的には5,000円以上〜数十万円ほどです。
最低金額に具体的な数字を出してみました。1ステージで5,000円になることはほとんどないですが、これくらいの金額なら出演しない方がいいことが多いです……。
1ステージで数万円もらえると、結構稼げるような印象がありますよね。しかし、舞台出演ではリハーサル期間の報酬が出ないことがほとんどです。そのため、本番の報酬額が高くてもトータルではそこまで稼げないケースも多いのです。
経歴を積んでいくほど1ステージごとの報酬額は上がっていくので、舞台出演をメインにしたいのであればとにかく舞台にたくさん出ることがおすすめです。ある程度経歴ができたら、報酬額の交渉もしやすくなるでしょう。
そして、制作会社が大きいところであれば報酬額も高い傾向があります。
振付師
振付師は、舞台やCMなどで出演者の動きを考える仕事です。振付する相手はダンサーだけではなく、俳優やエキストラの方などさまざまです。
有名な舞台で振付ができると名前も売れるので、「振付師になりたい!」と考える方も多いでしょう。そして、私自身は振付師は一番収入が高い仕事なのではないかと考えています。
振付師の報酬額は、基本的には1曲数万円〜数十万円ほどです。たとえば、ミュージカルであれば1人の振付師が数曲〜数十曲の振付を行うので、高額な報酬が期待できます。振付師としての仕事が増えるほど安定した生活ができますね!
ダンサーとしての名前が売れてくると、クライアントとなる企業から振付依頼が入るケースが多いです。
審査員
最近では、高校のダンス部が競い合う大会が増えましたよね。一時有名になった「バブリーダンス」は多くの人の記憶に残っているのではないでしょうか。
そのような大会やストリートダンスのスキルを競う大会などで審査をする審査員も、ダンサーの仕事の一つです。審査員は、基本的に経歴がある有名なダンサーが務めることがほとんどです。そのため、報酬額も1つの大会ごとに数万円〜数十万円と比較的高額であることが特徴といえます。
審査員は人の踊りを審査するので、重責を担う仕事ですよね。そのため、経歴があるダンサーが起用されます。審査される側としても、素晴らしい経歴を持つダンサーに審査してもらいたいですよね。
責任は伴いますが、比較的報酬額が高い仕事といえます。
舞台の企画・演出
自らの公演を企画したり、演出をするダンサーもいます。
自主公演の場合は手元に残ったお金が報酬となるので、数十万円ほどだと予測します。制作会社が企画する舞台を演出した場合も、数十万円ほどが目安です。
自主公演を催す場合は、開催費用もすべて自分で調達しなければいけません。ポケットマネーから出すのであれば調達の手間は省けますが、ほとんどの場合はスポンサーを見つける必要があるでしょう。
しかし、自主公演は好きなことができるので、赤字でもやりたいと考えるダンサーが多いです。自分が表現したいことだけを表現できる自主公演は、ダンサーにとっては桃源郷ともいえるかもしれませんね!
CM出演
最近はダンサーを起用したCMも多いですよね!
CMの報酬額は、数万円〜数十万円ほどです。放送期間が長かったり、ネームバリューがあるダンサーが起用されるときはさらに報酬額が高くなることもあります。
最近はYoutubeなどの動画広告でも放送されるCMが多く、多くの人がCMを見る機会が増えましたよね。そのため、ダンサーにとっても顔を売るチャンスになるのではないでしょうか。エキストラのような扱いであっても、露出が多ければ多いほど見てもらう機会が増えます。
そこで少しでも自分自身に興味を持ってもらえたら、次の仕事に繋がっていく可能性もありますね。さらに、ファンの獲得にも繋がるかもしれません。そう考えると、報酬額以上の恩恵があるといえるでしょう。
映画・ドラマ出演
映画やドラマのダンスシーンへの出演、もしくはエキストラで出演するのもダンサーの仕事です。
映画・ドラマの出演では、数千円〜数万円ほどの報酬がもらえます。特にダンサーとしてソロで起用されたりすると、報酬額も高くなります。
一方で、エキストラであれば数千円ほどの報酬になることも多いです。基本的に映画やドラマは拘束時間が長いため、場合によっては拘束時間と報酬額がまったく釣り合っていないこともあります……。
しかし、たとえエキストラであっても有名な映画やドラマであれば経歴に堂々と掲載できますよ! 経歴を重視するか、報酬額を重視するかはその人次第です。
ダンサーの仕事だけで生活できるの?
このご質問には、このように断言できます…………。
ダンサーの仕事だけで生活は、できます!!!!
実際に、多くのダンサーがダンスの仕事だけで生活しています。もちろん一般企業に勤めている方のような安定性はないかもしれませんが、ダンサーの仕事だけでも十分に食べていけると断言できます。
しかし、ダンサーとして生きていくためには相応のスキルや対応力、そして営業力が必要です。これはダンサーだけではなく、ほかの職業のフリーランスにも言えることですね。
そして、ダンスの仕事だけでももちろん生活はできますが、仕事が得られない場合はアルバイトをしたり副業をしたりする必要があります。
自分の強みを見つけることが大切
まず、スキルがあるのは絶対条件です。厳しいかもしれませんが、素人に毛が生えた程度のレベルでは仕事をもらえないことがほとんどでしょう。しかし、特別上手なスキルがなくても自分だけの魅力があれば、それが最強の武器になります。私自身もそうですが、スキルは平凡というダンサーはたくさんいます。飛び抜けたスキルを持つダンサーは、自然と有名になっていくものです。
そんななかで、どのようにして自分の強みを見つけるのかということが重要です。それは簡単なことでも構いません。「ジャズダンスならどんなスタイルでも踊れる」「感情表現の豊かさは誰にも負けない」「インプロの動きの豊富さが自分の強み」など、自分の長所や強みをしっかりと理解しましょう。
それがわかっていないと、自分自身を売り込むことができません。そして自分の強みや長所がわかっているダンサーは、踊り方が変わってきます。
営業力も必要
そして、ダンサーには営業力も必要です。たとえば、どこからでも仕事が回ってくるように人脈を築いておく、SNSで自分を発信していくなどがあげられます。
現代はSNSが力を持っているので、営業は比較的簡単に行えるかもしれませんね。多くの人に見られれば見られるほど、仕事に繋がる可能性も高くなってくるでしょう。
事務所に所属していれば、事務所が自分の存在をクライアントに売り込んでくれます。自分自身で営業はできないという方であれば、事務所に所属することもおすすめです。報酬からマージンが引かれますが、多くの仕事を確保できると安定した収入が得られるでしょう。
自分に合った仕事で素敵なダンサーライフを!
ダンサーの仕事内容は多岐にわたります。そのため、ダンサーとしてどんな仕事で生きていくのかは自分次第です!
もしかしたら、こんな考えが頭をよぎることもあるかもしれません。
たしかに、うまくいっていない時期に華々しい舞台で活躍している同期や先輩・後輩を見ると、自分と比べてしまうかもしれません。
しかし、自分がやりたい仕事内容ができているなら、人と比べる必要はありませんよ! たとえば、インストラクターになる夢を実現したのに舞台に出演する同期と比べて落ち込んでも、活躍するフィールドが違うので落ち込む必要はないんです。
世間の目や周りからの評価を気にせず、自分がやりたい仕事ができているなら誇りを持って取り組みましょう! 自分がしたいことを本職にできるのは、本当に幸せなことです。
もし挑戦したい仕事ができたら、どんどん挑戦していきましょう! その経験が、ダンサーとしての深みをさらに育ててくれるはずです。
これからプロをめざす人もすでにプロで活躍している人も、自信を持って自分らしいダンサーライフを謳歌しましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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